「1枚のハガキ」で母の愛を知る


戦後69年目の夏、平和を祈る朗読会@長崎に行って来ました。

沖縄の戦争被害を聞き、考えた6歳の男の子の平和の詩や
長崎原爆にあい、辛い体験を綴った被爆詩を朗読。

私は終始涙が止まらず、平和ボケしている自分を戒める
いい機会になりました。

 

この朗読会で、一番印象に残ったのは、77歳の女性が語った
ご自身の体験です。

母親との思い出は戦時中のみ。彼女が6歳の時に亡くなったそうです。

亡くなる直前に自分の名前をよび、「お煎餅を食べさせたい」とつぶや
息をひきとったことは覚えているものの、母の思いをほとんど知らずに
大人へと成長しました。


母との思い出が数年しかなかった彼女は30年後、宝物に遭遇するんです。

 

母親が友人に宛てた1枚のハガキ。

 

見覚えのある筆跡。そのハガキには娘が生まれたことの喜び、
大事に思う気持ちが書かれていたそうです。
30年経って、改めて知る母親の思い、愛情の深さ。

これが今の自分の支えになっていると語ってくれました。
そして「気持ちを書き記し、伝えること」の大切さを強調します。

 

まもなく終戦から70年。

戦争を知る人物が減っていく中、体験者の思いを書き残したり、
りついだりする必要性を改めて感じました。

 

 


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