ファミリービジネスの真髄を見た


今日は、お客様へのインタビューでした。
120年以上事業を続けている、ファミリービジネスの模範と
なるような企業様です。

これまでは、ずっと社長にインタビューしていたのですが、
今回は3世代の社長を支えてきた方(元副社長・相談役)に
お話をお伺いしました。

話を聞いて感じたのは、その方が築き上げた

『創業家からの絶大なる信頼』

でした。

事業に対する貢献はもちろんスゴイのですが、
そうは言っても、なぜここまで信頼が得られるのだろう?
と不思議に思うぐらいです。

その方に、絶大なる信頼を得られた秘訣をお伺いすると、

「親身になって考える、ということが大事なんじゃないかな」

と、さりげなくおっしゃいました。

でも、親身になるレベルが半端じゃないんです。

創業家が抱える責任の重さや覚悟を、腹の底から理解して、
オーナーにとって何が大事なのか?何が喜ぶことなのか?を
徹底して考え抜いて、行動する姿は、愛情に満ち溢れていました。

そして、この愛情は一方通行ではないんです。
この方は、先々代の社長からの愛情をこんな形で表現されました。

「自分よりずっと年上だった社長の運転手に『○○くん』と
呼んだことがあってね。
それを聞いた社長が眼を三角にして怒ったんだよ。
親子ぐらい離れている社長から本気で怒られたことで、
それからは社長が父親のように思えてきてね。
『この人のために』と思って頑張ったんだよね

「社長も大変だよ。社員から好かれないといけないからね。
そのためには、
覚悟を示さなければいけないし、
言ったことを実行しなければならないし、
社員のことを親身になって考えなければならない。
その意味で、僕は本当に幸せな仕事人生を歩んでこれたよ」

ファミリービジネスとは、単に「創業家族が継続している」という
話ではなく、家族のように親身になって、本気で愛情をぶつけ合う
人達が織りなす事業なんですね。

そんな会社で働いている方々をうらやましく思いますし、
そんな幸せを生み出している社長や経営陣を心から尊敬します。

このようなファミリービジネスのあり方が広がっていくことが、
「共存共栄」の社会となり、日本らしいのかな、と思う瞬間でした。


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