
第二の人生はなぜ難しいのか?
高齢者雇用安定法が施行され、定年は65歳へと引き上げられました。
若者にとっては、「自らの雇用機会が失われる」という不満もあり、
また中間管理職の人達も、扱いが面倒な人だと嫌がります。
一方で、50代のシニア社員が抱える課題としては、以下のようなものが
挙げられます。
- 現場実務能力の陳腐化
- 「心の定年」症候群による、やる気減退
- 新しい環境になじめず、自己の活用に戸惑い、萎縮する
- 新しい仕事へのモチベーションが上がらない
(「企業と人材」2013年11月号より)
やる気がなくなって生産性が落ちているシニア社員を抱えるのは
企業側としては大きなコスト負担となります。
ですが、シニア社員は「もう少しすれば定年だ」と、必死にしがみ
ついてしまいます。50代の「第二の人生」というものが、「夢を
実現させる機会」ではなく、「余生」という位置付けになっている
のが、とてももったいないことです。
もし、シニア社員が、第二の人生として、新たな自分の活かし方を
見つけられるのであれば、個人にとっても会社にとってもハッピーな
結果となるのではないでしょうか?
若者の人材マーケットでは、ミスマッチを指摘されることが多いですが、
私は、シニア人材についても、需給にミスマッチが生じているように
思えてなりません。シニアの第二の人生を活かしきれない構造が出来あがって
しまっています。
第二の人生を成功させる3つのポイント
これを打開するためには、シニア社員と企業側が協力して、3つのことを
行う必要があります。
- シニア社員が、自分の魅力・強みを再発見する
- 新しい世界を広げるための、新たな人的ネットワークを築く
-
自分を活かせる分野についての知識・知見を広げる
日本は労働生産人口が減少の一途をたどっていると言われますが、
決してそんなことはないと思っています。
なぜなら、労働生産人口の定義は「65歳未満の人」となっていますが、
知識社会になっている現代では、65歳以上の人達も十分に生産性高い
仕事ができるからです。
これからは、シニア人材が「自分らしく輝けるフィールドを再発見し、
イキイキと仕事をしていく」ことが重要になってきます。
そのきっかけとして、まずは「第二の人生」について、じっくり考えて
みませんか?
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